量は多く、優先度はない
1日に何千件ものアラートが、どれも同じような重大度で届きます。プロファイリングがなければ、SOCチームは大量のスパムもCFO(最高財務責任者)を狙ったスピアフィッシングも同じように扱います。
多くのSOCはアラートをクローズします。しかし、その背後に誰がいるのかを知るSOCは多くありません。 脅威アクターのプロファイリングは、フィッシング、マルウェア、クラウド攻撃といった一般的なインシデントを、 攻撃者に関する知見に変えます。MITRE ATT&CKにマッピングしたTTP、確認されたインフラ、 被害者の傾向、そして確度を明示したアトリビューション(攻撃者の特定)です。
誰が引き起こしたのかを知らずにクローズしたアラートは、学ぶ機会を失ったアラートです。それが年に何千回も繰り返されると、投資を増やしても防御が改善しない原因になります。
1日に何千件ものアラートが、どれも同じような重大度で届きます。プロファイリングがなければ、SOCチームは大量のスパムもCFO(最高財務責任者)を狙ったスピアフィッシングも同じように扱います。
同じ技術的なベクター(例:フィッシングメール)でも、無作為のスパムの場合もあれば、何週間もかけて準備された攻撃の場合もあります。アトリビューションがなければ、その違いは表に出てきません。
誰が攻撃しているのかを知らなければ、対策は一律に適用されます。すべてをブロックし、すべてにアラートを出し、すべてを記録することになります。その結果、ノイズ、疲弊、コストの増加が生じ、防御への投資対効果は下がっていきます。
一般的な脅威インテリジェンスは全体像を示します。脅威アクターのプロファイリングは、その組織の実際のインシデントと被害者の傾向をもとに、特定の組織にとっての実際の攻撃者を特定します。たとえば警察庁と内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は2025年1月、2019年頃から続くMirrorFaceによる攻撃キャンペーンについて注意喚起を公表しました。こうした公表情報は「誰が攻撃しうるか」を知るうえで欠かせませんが、自組織を実際に狙っているのが誰かは、自組織のインシデントを分析しなければわかりません。
神秘的なプロセスではありません。重要度の高いすべてのインシデントに適用できる、文書化可能な技術的パイプラインです。結果には必ず確度が明示されます。証拠が足りずアトリビューションできない場合も、Fortgaleはそのことをお伝えします。
ペイロード、IPアドレス、ドメイン、ハッシュ、メールヘッダー全体、エンドポイントのログ、ネットワークのテレメトリなど、あらゆるアーティファクトを抽出し、フォレンジックの観点から保全します。IOCを確定させるまで、封じ込めの措置はとりません。
確認されたTTPをMITRE ATT&CKフレームワークにマッピングし、CTIチームがすでに追跡している脅威アクターのプロファイルと照合します。戦術、テクニック、サブテクニックの各レベルで重なりを特定します。
C2インフラ(ASN、レジストラ、ホスティングのパターン、TLSフィンガープリント)、ツール(ローダー、RAT、パッカー)、マルウェアのコード(類似性ハッシュ、言語的な痕跡)、被害者の傾向(業種、地域、規模)を分析します。
確度(高、中、低、不十分)を付けて、明示的なアトリビューションをまとめます。証拠が足りない場合は、最も可能性の高い仮説を行き過ぎのない形で示します。性急なアトリビューションは商用CTIに広く見られる悪い慣行であり、Fortgaleは行いません。
確認されるインシデントの90%超は、フィッシング、マルウェア、クラウド攻撃の3つのベクターで占められます。それぞれに専用のアトリビューション手法があります。
フィッシングメールが単独の出来事であることはまれです。Fortgaleは、使用されたキット(Tycoon 2FA、Mamba 2FA、Caffeine、EvilProxy、NakedPages、W3LL、Greatness)、ランディングページの構成、配信インフラ(レジストラ、ASN、証明書のフィンガープリント)、被害のパターン、そしてキャンペーンの背後にいる運用者を分析します。同じキットでも、使い方は運用者によって異なります。
経営層向け:AiTMキャンペーンを特定の運用者に帰属させると、手作業で分析する1,000通のメールではなく、2〜4個の的を絞った対策(条件付きアクセスポリシー、重点対象者へのFIDO2ハードウェアキー、ジオフェンシング、IdP側の検知ルール)に落とし込めます。
マルウェアは、ブロックすべきハッシュ値にとどまりません。Fortgaleは、コードの類似性(BinDiff、ssdeep、TLSH、Vector35による再利用の検出)、選ばれたパッカーとクリプター、C2プロトコル(独自か既知のフレームワークか)、永続化のパターン、言語的な痕跡(コメント、デバッグパス、PDB、エンコーディング)、PEのタイムスタンプとコンパイル時刻を分析します。技術的な選択の一つひとつが、作成者の候補を絞り込みます。
経営層向け:フォーラムで販売される汎用ローダーか、標的に合わせて作られた独自のマルウェアかを見分けることで、必要な対応のレベルは大きく変わります。汎用か独自かの違いは、パッチ適用で済むか、本格的なDFIRが必要かの違いです。
クラウドへの攻撃は最も急速に増えているベクターであり、多くのCTIベンダーが最も備えていない領域でもあります。Fortgaleは、IAMの列挙パターン、OAuth同意の悪用、トークン窃取の連鎖、クラウドネイティブな永続化(フェデレーションIDのバックドア、隠れたサービスプリンシパル、休眠させたアプリ登録)、正規のAPIを使ったデータの持ち出しを追跡します。
経営層向け:アトリビューションできたOAuth同意の悪用は、3つの具体的な対策(管理者同意のワークフロー、アプリガバナンスのポリシー、未検証アプリに対する条件付きアクセス)に落とし込めます。いずれもMicrosoftのテナントにすでにある機能で、正しく設定するだけです。
FortgaleのCTIチームが追跡し、アトリビューションを行ってブログで調査結果を公開した3つのアクター。世界規模で活動する初期アクセスブローカー1つ。2024〜2026年に欧州で特に活発なランサムウェアグループ3つ。お客様が受け取るのは、このようなレポートです。なお日本では、警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によると、2025年にランサムウェアの種別が判明した被害149件のうち、最も多かったのはQilin(32件)でした。
Mora_001に帰属させた多段階のキャンペーンです。FortgaleのIRチームは社内でFortiSync Quasarとして追跡していました。Fortinetの悪用、Matanbuchus 3.0の展開、Astarion RATとSystemBC。ランサムウェアの運用から純粋な諜報活動へと移行しています。データの持ち出しは阻止しました。
欧州の銀行業界を主な標的とする高度なサイバー諜報グループです。AiTMによるMFA回避、各地域のレジストラに分散したインフラ、広範なOSINTにもとづいて準備されたソーシャルエンジニアリング。背後には相当なリソースがあります。
Fortgaleが2022年3月から追跡している、独自開発のマルウェア(BrokerLoader)を使う欧州の攻撃者です。独自の攻撃能力を持つ地域の攻撃者というまれな事例で、FortgaleのCTIが単独で文書化しています。
USBワームから、ランサムウェアグループ(LockBit、Akira、Clop)向けの主要な初期アクセスブローカーへと発展しました。特徴的なパターン:regsvr32と連鎖するmsiexec、fodhelper.exe経由のrundll32の悪用、TorのonionドメインによるC2、FakeUpdates、IcedID、Bumblebeeの後続ダウンローダー。欧州のテレメトリでは2025〜2026年にかけて増加しています。
ALPHV/BlackCatの崩壊後、2024年初めに登場したRansomHubは、高い能力を持つアフィリエイト(Change Healthcareの事案に関わったアフィリエイトを含む)を短期間で取り込みました。Linux/ESXi/Windows向けのビルダー、独自のデータ持ち出しツール、Tor上のリークサイト。2024〜2025年、欧州企業への影響で上位のグループです。
2023年3月から活動しているAkiraは、2024〜2026年を通じて高い頻度で被害を出し続けており、欧州の中堅企業に重点を置いています。主な初期侵入の経路は、MFAが設定されていないVPN機器(Cisco ASA、SonicWall SSLVPN、修正されていない既知の脆弱性)の悪用です。ESXiを効果的に暗号化し、Tor上に80年代風のデザインのリークサイト「Akira Dark Site」を運営しています。
Medusaは、強硬な交渉(リークサイト上で公開のカウントダウンを行い、身代金の要求額を引き上げる)と、EDRを無効化するためのBYOVD(Bring Your Own Vulnerable Driver)の多用で知られています。2024〜2025年には欧州の公共部門で多くの被害を出し、自治体、地域の保健当局、学校での事案が記録されています。
性急なアトリビューションは、商用CTIで最も広く見られる問題の一つです。Fortgaleはすべてのアトリビューションの確度を明示し、証拠が不十分な場合はそれを認めます。
C2インフラ、マルウェアのコード、MITRE ATT&CKのTTP、被害者の傾向、言語的な痕跡のうち、少なくとも3つの独立した要素が重なっている状態です。アトリビューションはレポートに文書化されます。
1〜2つの要素が重なり、残りは部分的な証拠にとどまる状態です。アトリビューションは最も可能性の高い仮説として示し、欠けている要素も明記します。
重なる要素が一つだけの状態です(例:共通するIOCが1件)。最も可能性の高い仮説を、可能性の低い代替仮説とあわせて示します。これはまだアトリビューションではありません。
Fortgaleは、証拠が足りないことを明示します。収集したデータと確認されたTTPは共有しますが、アトリビューションを無理に行うことはありません。ベンダーの中ではまれですが、Fortgaleでは標準の進め方です。
4つの具体的な成果物です。保管するだけのレポートではなく、SOC、SIEM、エンドポイント、経営層にそのまま活用できる運用資料です。
MITRE ATT&CKにマッピングしたTTP、IOC、C2インフラ、ツール、被害者の傾向、アトリビューションと確度をまとめた構造化文書です。技術者向けと経営層向けの2つの版を用意します。
SIEM向けのSIGMAルール、静的・動的解析向けのYARA、IDS向けのSnort/Suricata、お客様のMDRプラットフォーム向けのカスタムルール。
プロファイリングしたアクターにもとづいて実装すべき対策の具体的なリスト:条件付きアクセスポリシー、インフラのブロック、標的となる資産への多要素認証の必須化、アプリ同意のガバナンスなど。
SOC・IRチーム向けにアナリストが行うライブセッション(技術的な詳細解説)と、CISO・経営層向けの別セッション(事業への影響、リスク、必要な意思決定)。
攻撃対象領域が限られ、少数の無差別型攻撃しか受けていない組織では、脅威アクターのプロファイリングは得られる価値に対して過剰です。その場合は、標準的なIOCフィードと境界防御のサービスのほうが効率的です。
プロファイリングが重要になるのは、①高い価値を持つ資産(知的財産、機微なデータ、重要インフラ)がある場合、②狙われやすい業種(金融、製造、エネルギー、医療、公共、防衛)で事業を行っている場合、③特定の標的を狙った兆候(事前の偵察、ペイロードの作り込み、経営幹部への攻撃)のあるインシデントをすでに経験している場合です。
判断に迷う場合は、ご相談ください。必要がなければ、Fortgaleはそうお伝えします。
アクタープロファイルはPDFの中にとどまりません。SOCに情報を供給し、インシデント対応を加速し、MDRの対策セットを広げます。
新たにプロファイリングした脅威アクターごとに、SIGMA、YARA、MDR用のカスタムルールを作成し、SOCに配布します。SOCは監視しているすべてのお客様に、それらをリアルタイムで適用します。
SOCを詳しく見る →FortgaleのMDRは、EDRベンダーのルールだけに頼りません。活動中の脅威アクターのプロファイルでルールを強化し、検知率を高めるとともに誤検知を減らします。
MDRを詳しく見る →インシデントの最中に誰が攻撃しているのかがわかれば、封じ込めと修復が早まります。次の動きを先回りし、典型的なデータ持ち出しのパターンをブロックし、データにもとづいて経営層に報告できます。
IRチームに相談する →STIX/TAXII対応の脅威インテリジェンスフィード、業種別アドバイザリ、エグゼクティブ・ブリーフィング、ディープウェブ・ダークウェブ監視、ASM(アタックサーフェスマネジメント)、ブランド・ソーシャルインテリジェンス。脅威アクターのプロファイリングは、7つのケイパビリティのうちの01です。
すべてのケイパビリティを見る →CISOはこのページを読みます。そのうえで、MITREの用語になじみのない取締役会に5分で説明しなければなりません。その資料をFortgaleが用意します。
過去6か月に組織が受けた攻撃のうちプロファイリングした件数、標的型と無差別型の内訳、傾向
誰が攻撃しているか(プロファイリングしたクラスター)、その理由(動機、被害者の傾向)、明示した確度
拡張された対策セット、想定コスト、期待される効果、導入スケジュール、残存リスク
「取締役会向けスライド3枚」のパックは、すべてのエグゼクティブ・ブリーフィングに含まれます。ご要望に応じて個別にも提供します。
一般的な脅威インテリジェンスは、著名な攻撃グループ、狙われやすい業種、傾向といった脅威の全体像を抽象的に示します。脅威アクターのプロファイリングは、特定の組織を実際に攻撃しているのが誰かを、その組織の実際のインシデント、攻撃対象領域、被害者の傾向をもとに特定します。前者はCISOの判断材料となり、後者は具体的な防御の意思決定を導きます。
行動上の指標で見分けます。攻撃前の標的に対する偵察(LinkedIn、OSINT)、ペイロードの作り込み(ロゴ、実在の人物、取引の文脈)、タイミング(標的の業務時間)、狙われる役職(CFO、人事、IT管理者)などです。無差別型の攻撃は被害者を数あるIPアドレスの一つとして扱い、標的型の攻撃は被害者を狙うべき資産として扱います。この違いは対応の優先度を大きく左右します。
はい。特定のグループからの攻撃が疑われる場合や実際に攻撃を受けた場合、FortgaleのCTIチームが個別の脅威アクターのプロファイルをオンデマンドで作成します。プロファイルには、MITRE ATT&CKにマッピングしたTTP、確認されたインフラ、ツール、被害者の傾向、関連するIOC、専用の検知ルール(SIGMA、YARA)が含まれます。納期の目安は、内容の複雑さに応じて3〜10日です。
4段階で示します。高(インフラ、コード、TTP、被害者の傾向など、互いに独立した複数の技術的証拠が裏付けている)、中(一定の証拠はあるが、欠けている要素や曖昧な要素がある)、低(重なる要素が一つだけで、最も可能性の高い仮説にとどまる)、不十分(アトリビューションには証拠が足りず、その旨を明示する)。証拠が足りない場合、Fortgaleはアトリビューションを無理に行いません。
攻撃対象領域が限られ、少数の無差別型攻撃しか受けていない組織では、プロファイリングは得られる価値に対して過剰です。その場合は、標準的なIOCフィードと境界防御のサービスのほうが効率的です。高い価値を持つ資産がある場合、狙われやすい業種(金融、製造、エネルギー、医療、公共)で事業を行っている場合、特定の標的を狙った兆候のあるインシデントをすでに経験している場合には、プロファイリングが重要になります。
第一段階のプロファイル(TTP、IOC、インフラ)は通常3〜7日です。技術的なアトリビューションの文書化、ツールの分析、被害者の傾向を含む完全なプロファイルは2〜4週間です。Fortgaleのデータベースにすでにあるアクター(287)であれば、24〜48時間でプロファイルを提供できます。未知のアクターの場合は、収集できた証拠の量と質によって異なります。
最近のインシデント(フィッシング、マルウェア、不審なクラウドアクセス)をお持ちください。FortgaleのCTIチームが5営業日以内に無料のミニプロファイルを作成します。契約の義務はありません。お渡しするのは証拠です。
自動返信やナーチャリングメールは送りません。1営業日以内(欧州の営業日・CET/CEST)に、アナリストから英語でご連絡します。
レポートの全文(エグゼクティブサマリー、運用向けIoC、技術的な対応手順書)は限定公開です。いくつかの情報をお送りいただくと、アナリストからアクセス方法と簡単な技術ブリーフィングについてご連絡します。
30分以内に折り返しご連絡し、1〜4時間を目安に封じ込めを行います。Fortgaleのお客様でなくてもご相談いただけます。緊急対応は英語で行います。