ASM(アタックサーフェスマネジメント)が必要な理由:見えないものは守れない
自社が持っていると把握していないものは、守ることができません。どの企業も、想定以上のものを外部に公開しています。忘れられたサブドメイン、公開されたままのテスト用サービス、レガシーなVPNやポータル、シャドーITの資産、公開リポジトリに残った認証情報などです。ASM(アタックサーフェスマネジメント)は、外部に公開されたこの攻撃対象領域を、攻撃者の視点で継続的に可視化します。攻撃の前段階である偵察は、まさにそこから始まるからです。お客様に見えていないものは、お客様を調べている相手にはすでに見えています。
本質
攻撃者の最初の一手は、攻撃そのものではありません。偵察です。攻撃者は、お客様が気づかないまま公開しているものを探します。それが最も容易な侵入口だからです。ASM(アタックサーフェスマネジメント)は、この優位を逆転させます。攻撃者と同じように外側から自社を見て、誰かに見つけられる前に、開いている入口を示します。
見えていないことの代償
外部に公開された攻撃対象領域は、自然に広がっていきます。公開されたまま忘れられたテスト環境、過去のキャンペーンで使ったサブドメイン、廃止されなかったレガシーなVPN、リポジトリに漏えいした鍵などです。存在を誰も知らないために誰も見張っていない資産であり、多くの場合、これが実際の侵入口になります。警察庁によると、2025年にランサムウェア被害を受けた組織へのアンケートでは、侵入経路の6割超がVPN機器でした。社内の資産台帳には映らなくても、攻撃者には見えています。
ASMが提供するもの
インターネットに公開された攻撃対象領域を、攻撃者の視点で継続的に可視化します。未知の資産の発見、リスクに応じて優先順位を付けた露出の一覧、時間とともに生じる変化の監視です。脅威アクターのアトリビューションを支えるのと同じ調査(Nebula Brokerなど)に基づく、予防に活用されるインテリジェンスです。日本でも、経済産業省が2023年に「ASM(Attack Surface Management)導入ガイダンス」を公表しています。
本当に必要になる場合(そうでない場合)
複数のクラウド、急速な成長、合併・買収、取引先とのつながりがある場合、ASMは欠かせません。いずれも外部に公開された攻撃対象領域を広げる要因です。一方、管理する資産が少なく、すべて把握されており、クラウドも分散していない場合は、効果は小さくなり、基本的なハードニングを優先すべきかもしれません。率直に言えば、ASMは、自社の地図よりも速く成長してきた企業のためのものです。
社内の資産台帳とASMの比較
| 社内の資産台帳 | ASM(アタックサーフェスマネジメント) | |
|---|---|---|
| 視点 | 自社が把握している資産 | 攻撃者から見える資産 |
| シャドーIT・レガシー資産 | 把握から漏れていることが多い | 発見し、可視化する |
| 更新 | 定期的で静的 | 継続的 |
| 成果 | 既知の資産の一覧 | 優先順位を付けた、対処すべき実際の露出 |
脅威アクターNebula Broker(のちにMandiantがUNC4990として確認)のインフラと、Kali365プラットフォームの800のドメインを可視化するなかで、Fortgaleのチームは攻撃者のように考える手法を築いてきました。その同じ視点をお客様に向けることで、攻撃者より先に外部に公開された攻撃対象領域を把握します。
分析を読む(英語) →よくある質問
ASMでは一般的に何が見つかりますか?
忘れられたサブドメインやサービス、公開されたテスト環境、レガシーなポータルやVPN、期限切れの証明書、開いたポート、管理されていないシャドーITの資産、公開リポジトリに漏えいした認証情報や鍵などです。開いていることを誰も知らなかったために、誰も見張っていない入口です。
脆弱性スキャンとは何が違いますか?
脆弱性スキャンは既知の資産の欠陥を探します。ASMはまず資産そのものを発見します。存在を把握していなかった資産も含みます。両者は補完関係にあり、ASMが実際の境界を定め、脆弱性スキャンがそれを検証します。
なぜ「攻撃者の視点」が重要なのですか?
攻撃者が狙うのは社内のIT組織図ではなく、外部に公開されているものだからです。攻撃者と同じように外側から攻撃対象領域を可視化することで、社内の資産台帳では見落とされる死角が明らかになります。
優先度が低くなるのはどのような場合ですか?
攻撃対象領域が小さく、適切に管理されている場合(資産が少なく、すべて把握されており、クラウドが分散していない場合)は、効果は小さくなります。しかし、複数のクラウド、合併、取引先、急速な成長が加わると、外部に公開された攻撃対象領域は急速に広がり、ASMは欠かせないものになります。
理論から実際の運用へ
ここで解説した内容を、Fortgaleは2017年からミラノで運用する24時間365日体制のSOCで毎日実践しています。287の脅威アクターを継続的に追跡し、封じ込めまで30分未満で対応します。サービスの詳細:アタックサーフェスマネジメント
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売り込みではなく、技術的な対話を
ご連絡先をお送りください。欧州のアナリストが1営業日以内にご連絡します。24時間365日体制のSOCと、独自の脅威インテリジェンスに基づいてお答えします。